エムステのサービス終了とSideMのこれから
1年前に書いた前回の記事でブログ更新はもう最後にするとツイートしましたが、エムステのサービス終了が正式に決まり思うところが色々あったので再度筆を執りました。
まず坂上氏、三本氏が行った生配信でエムステの終了理由について以下のような発言がありました。
一部要約していますので正式な発言とは異なりますが、大まかにこんな感じです。
・3年半運営してきたが、今の開発体制でみなさんにご満足いただける内容を提供できているのか、我々が目指すクオリティに達しているのかということにジレンマを感じていたことも事実。
・特にこの一年、開発側とも今後エムステをどうしていくのかということについて重ねて意見交換をしてきた。結論として今の体制で我々が目指すクオリティに達するイメージの獲得が難しい。
あくまで私の受け取った印象ですが、3年半も運営を続けてきて今更こんなことを言うのはおかしくないか、というのが正直なところです。
今の体制では難しいとありますが、「今」っていつのことなんでしょうか。
エムステはリリース当初、ゲームとしては今よりもっと未完成で、言葉を選ばずに言うと楽して集金しようという意図が見えていたクオリティでした。
10連ガシャを回してもSR確定はなかったし、イベント報酬やガシャSRカードに衣装はついていませんでしたし、メインストーリーにボイスもなかったです。
それを少しずつ修正して今のエムステがあるわけですが、今でもゲームとしての完成度は低いと思いますがそれでもリリース当初よりはマシにはなっています。
リリース前にテストプレイを繰り返しているはずですが、あの時点でなぜこのクオリティで世に出すのはまずいと思わなかったのでしょうか。
アカツキの2018年3月の決算概要を見ると
>スケジュールを優先したことで、「市場の要求水準を上回るクオリティには達しておらず、リリース直後の大きな収益貢献には至っていない」という見解を示した。
との考えを述べています。
引用元:
最初から低クオリティであることを理解した上で世に出そうと判断したのはバンナム側ではないのでしょうか。
IP版権元とゲーム外注先の関係について詳しいことは分かりませんが、バンナムの許可なしに勝手にリリースできるとは思えませんし、スケジュールを優先した理由というのは明らかにSideMのアニメのタイミングと合わせてだと思うのですが、なぜ三本氏は今になってこんなことを言い出したのか甚だ疑問です。
ユーザー側からもゲーム改善に対する当然要望は多数届いていたと思いますし、ライブ後のアンケートに熱心に意見を書いて送っていた方も多くおられたと思います。
そういった意見に本当に真剣に目を通していたのか、都内で人を集めてまで行ったユーザーインタビューの意味はあったのか、あまり好意的な見方はできません。
エムステは周年衣装(プライドフルブルー)を全員分実装しなかったり、毎月のイベント回数を減らしたり、キャスト変更のあったキャラクターのボイスをいつまで経っても差し替えなかったり、以前から経営状態が厳しいことはユーザー目線からも分かっていました。
にもかかわらず、大きなテコ入れをしてこなかったバンナムに今さらクオリティに達していないと言われても「最初からクオリティは低かったのに見切り発車をしたのは自分たちだよね? なぜですか?」と逆に聞きたい。
1年前、アイマス合同タイトルの発表時、SideMの参加はないことに対して坂上氏と久夛良木氏があまりにも曖昧かつふざけた態度をとり炎上しました。
あの配信を見たことで公式に今までにない大きな不快感と不信感を覚えたことは今も鮮明に記憶しています。
開発が、開発が、と繰り返し言っていましたが、本当はそんなことではなく、SideMのことを真剣に考えてくれる人材が今のバンナムにはいないからこの結果に繋がったのではないでしょうか?
三本氏は年末の生配信でSideMのいいところを聞かれて「キャストみんな仲良いよね」とものすごくいい加減な発言をしました。
SideMの代表として出ているのに、他タイトルのことには具体的な発言をしてSideMについては誰も望んでいないようは回答をしています。
こういう人たちが代表として出てきていること、SideMを長男などと言いながらタイトルを成長させるための開発予算を回さないこと、優秀な管理者や開発スタッフを確保せずだらだらと運営を続けてきたことこそがエムステが終了した原因ではないのでしょうか?
そもそも、三本氏はSideMの総合Pではなくアイドルマスターのゲーム統括です。
なぜこれまで大事な発表があるタイミングでSideMの責任者が表に出てこないのでしょうか?
新規タイトルについてはまだ何も言えませんが、少なくとも今の坂上氏や三本氏が代表者として出てくるような環境である限りSideMはいくら新しいことを始めたところでまたエムステの二の舞になるだけだと思います。
本当に「リベンジ」の機会があるのなら、どうかSideMと真摯に向き合ってくれるような人材を確保してからにしてください。お願いします。
SideMって大丈夫なのか?
ゆくマスくるマスを見てて思ったことを率直に言うと
アイドルマスターSideMって大丈夫なのか?
の一言に尽きる。
今年の振り返りボードがSideMだけやけにスカスカだったけど
それ以上にあの場にいるアイマス関連のおじさんたち。
あの人たちがSideMという自社のコンテンツに
熱意どころか興味すらなさそうな態度に見えてしまって
えっこれヤバくないか?って危機感を覚えたので
今の気持ちを率直に書き残しておくことにしました。
・5thアニバCDのジャケットが記念イラストの使い回し
ジャケットイラストを発注できないくらいに切迫しているのか?
SideMのCDってサウンドスタジオのCD情報を見ると
スタッフ一覧みたいなところに個々のプロデューサー名が載るってことは
「あの世界のアイドルファンに向けても発売している商品」
って体なんじゃないですか?
それを同じイラスト(写真)を並べただけって
プロデューサー(自分)どんだけ手を抜いてるんだって印象になる。
自分も単純に描き下ろしジャケットイラストが見たかった。
プライドフルブルーを着たアイドルたちの新規イラストを
オリピや他のアニバのように描き下ろしてもらって
これから5ヶ月ジャケットがどんな風になるかワクワクしながら待ちたかった。
・合同イベントや大掛かりな広告を出すより先にやることがあるのでは?
電車や地下道にかなり大規模な広告を出してるけど
それをやるお金があるならCDジャケットイラスト5枚くらい用意できたのでは?
合同イベントだって他マスのPさんに今のSideMをアピールしても
モバエムとエムステに触った人たちが
「えっすごいSideM最高!課金するわ!」
ってなりますか?
正直、初期からずっとSideMで遊んでる自分でもそうはならないと思います。
まずは今出てるユーザーのニーズと真摯に向き合って、
もっとコンテンツとして成長してからでも合同イベントは遅くないのでは。
・ゲームに全然力入れてなくない?
モバエムは2周年前後で大型アップデートを実施して営業自動化などの
細かいけどユーザーの不便を解消しようとする動きがあった。
最近はアプデらしいアプデもなくて、シアター315なんてほぼ動いてない。
しかもイベント毎のEXパッションR配布の下方修正など
アクティブユーザーのモチベーションを削ぐところまできてしまった。
エムステについてはイベント回数減少、SRのアピールが固有から共通に変更と
とにかく最近縮小化・省エネ化が進んでいて怖い。
現在モバエムで行われている忍者イベントはアクティブが14000程度で
少し前まで2万くらいはいたユーザーが確実に離れていってると感じる。
どれだけリアルイベント盛りだくさんと言っても、
ユーザーが普段触れてSideMを好きになるツールって
いつでも自分のタイミングでプレイできるゲームだと思う。
CDやライブだけではキャラクターの良さをなかなか理解しきれないから
ここを疎かにしたら人は離れるだろうし
ライブやイベントだけを楽しむ人だけでコンテンツを存続させるのはたぶん難しい。
あの生放送とジャケット使い回しが判明した直後くらいから
自分の周囲にも不安・不満に思う方が多く、しかも本垢で声を上げてる人もいる。
SideMってこれまで不平不満を口にすることがタブーみたいな空気があったし
実際私もこれまでも何かの折に不満を漏らした瞬間
仲の良かったフォロワーさんからほぼ名指しみたいな感じで
「嫌ならやめれば?」的なツイートをされて
結果疎遠になるか縁が切れたパターンが多かった。
でもゆくマス~が終わったあたりから、普段全然愚痴を言わない人が
疲れた、しんどいってオーラを出しててこりゃあ本当にやばいぞって感じた。
実際、すでに離れた人、これから離れる人は多いんだと思う。
WTの売上は右肩下がりだし
4thライブのBDすら売上枚数がアソビストア限定版があることを考慮しても
3rd幕張と比較して減ってるように見える。
それを思うと本当に10年続けられるのかな、
SideMが好きだから運営にもランティスにも頑張ってほしいのに
いつになったら腰を上げてくれるのかなと本当に不安で仕方がない。
私はまだゲームに毎日ログインして、担当外のイベントにも参加してるけど
「SideMは何も悪くない 今のままでいいんだよ これで十分満足だよ」
とは口が裂けても言えないタイプのユーザーです。
他のアイマスタイトルも好きなので余計に
「ねぇなんでSideMだけこんなしょぼいゲームのまま放置されてるの?
他はみんな定期的にアプデがあって改善を繰り返してるし
アニバーサリーじゃなくてもバンバン新曲出してるし
気合の入ったCDジャケ描き下ろししてるよ?
身近に良いお手本があるのになんで参考にしようともしないの?」
って思ってしまうんですよね。
ただ、これもSideM界隈だと贅沢だって怒られる空気もまだあって
それがすごく息苦しいし、
「46人分のイラストを描くのは大変だからジャケット使い回しでも我慢しろ」
とか
「曲作るの大変なんだから新曲欲しいとか簡単に言うな」
みたいなことを言われると
こんな当たり前のことすら望めないコンテンツに未来はあるのか疑問に思ってしまう。
SideMはボランティア団体が作ってるんじゃなくて
企業が利益を出すためにやってる事業なんだから
「大変だからやらなくていい」という理屈は通らないと思うんですよね。
それを許容したら本当に何の発展も望めなくなってしまう。
他マスではやれてると言うと「比較自体がナンセンス」と窘められたこともある。
でもそれは無理ですよ。どうしたって比較しますよ。
「みんなまとめてアイドルマスター」って公式とファンが言ってるんだから。
このブログを書くにあたり、匿名だと読んでもらえないかもしれないし
勇気を出して本垢から発信しようかとも迷いました。
でもそんな勇気が出なくて匿名で書いてる臆病者ですが
公式への不満を封殺しようとしている方々にはこれだけは分かってもらいたい。
いわゆる愚痴垢と呼ばれる人たちや、愚痴振り分けにツイートをしてる人が
SideMが嫌いで、喜んでる人たちに水を差したくて、
外部に悪評を広めたくてやっているわけではないだろう、ということです。
確かに匿名をいいことに言葉汚くファンや公式を罵ったり、
純粋に楽しんでいる人を笑うようなことは絶対にしてはいけないと思います。
でも「もっとこうしてほしいのに」「前はできたのに」「他は頑張ってるのに」
と言う人は、SideMが好きだからこそ期待していて、
その期待を下回る展開に怒ったり悲しんでいるのだと思います。
特に少なくない金額を投資してる人ほど
期待を裏切られたら怒りたくなるものじゃないでしょうか。
無課金でも楽しめるコンテンツであることは間口を広げるには有効ですが
ファンが無課金者ばかりではコンテンツは即終了します。
お金を払っているファンを「嫌ならやめろ」と切り捨てることは
「あなたたちはもうお金を出さなくていいですよ」と言うのと同じことです。
オタク業界は企業と顧客の関係がかなり特殊で
色んな思いを込めて課金しても、1企業対多数のファンという図式から
みんながみんな満足できる展開をするのは不可能です。
でも「良いコンテンツであってほしい」はおおむね全員の希望だと思うし
たとえばSideMがアニバ以外にも新曲をバンバン出して、
色んなクリエイターが詩や曲を提供して、
そのたびに王道もあれば「こうきたか!」と言いたくなるような
アイドルの新しい魅力が次々に引き出されて、
新曲をイメージしたユニット衣装のアイドルの描き下ろしイラストが
華々しくジャケットを飾って、
ゲームでも新曲に関するイベントが開催されて、
新しいカードが手に入るとコミュが鑑賞できて、
そんなストーリーが展開される毎に声優さんたちの熱演が聞けて、
定期的なアプデでシステム改善や新機能の履歴が増えていく。
こんな展開がされて嫌がる人は誰もいないと思います。
そうなってほしいという声を潰して運営に「大好き」とだけ言っても
SideMの成長の芽を摘み取ることになるだけではないでしょうか。
上記のような展開を望んでいた人たちが
自分の課金がSideMの改善ではなく広告やリアイベ開催だけに使われるなら
もうお金を出せないと財布を閉じても誰も非難できません。
キャラを好きでい続けることと、
公式にお金を払い続けることは決してイコールではないからです。
私はSLのリリースが始まった時、CDの実物を手に取って驚きました。
ジャケットイラストが違うのはもちろん
ユニットごとにジャケットの裏面やブックレットや
盤面のデザインに至るまで全部違っていて
「これ315プロのCDじゃなくて〇〇っていうユニットのCDなんだ!」と
めちゃくちゃテンションが上がったのを覚えています。
カップリング曲もすごく魅力的だったし
ドアラもユニットごとに雰囲気が全然違っていて
全員で歌うと埋もれてしまう個人個人の声がじっくり聞けて今でもよく聞きます。
ドラマパートではゲームではなかなか聞けないボイスがずっと聞けて
アイドルの個性やユニット同士の関係性が掘り下げられていて
ワケ生や発売日を心待ちにしていました。
2016年の夏からはSLに加えて2ndアニバのCDも並行して発売していたし
アニバが完結したら間を置かずにオリピ01~のリリースが始まり
ゲーム内でもオリピイベントが開催されるようになって
現実世界とゲームがちょっとしたリンクをすることで更に楽しさが広がる。
それだけ活発な展開を過去にできていたわけですから、
SideMはやればできるんだ!というのを知っている人はたくさんいると思います。
だからあの頃のような熱意を公式に見せてほしいし、
ゲームももっと多くの人が遊びたくなるような魅力的な作品へと
どんどんブラッシュアップしていってほしい。
ライブやイベントのアンケートなどで常々そういった要望を書いて送っていますが
残念ながら最近の展開を見ていると届いているか分からないのが正直な気持ちです。
どうしたらバンナムにSideMをもっと盛り上げよう!と思ってもらえるのか。
アンケートを書いて送る以外の手はあるのか。
正直、私にはなんの案もありませんが
せめてツイッターなどで要望や叱咤激励を口にする方々を追い出そうとせず
声を上げる人も他人を悲しませるような物言いはしないよう心掛けたら
どんよりした界隈の空気がもう少しは住みやすくなるのかなと思います。
ただ、ユーザーにできる努力(気持ちよく使えるお金)には限界があるため
やっぱりSideMの公式関係者の方々には頼むから頑張ってくれ!と言いたい。
SideMの10周年を現役ユーザーはもちろん、
過去に離れていった人たちが
「SideM10周年!? えっ今こんな風になってるの? 久々に触ってみようかな」
なんてちょっと覗いてみたくなるような
みんなで笑って記念日を迎えられるコンテンツになってほしいです。
(もちろん10周年より前にそうなってくれるのが一番ですが)
以上です。
何の建設的な提案もできない一個人の思いですが
ここまで長々とお付き合い下さりありがとうございました。